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【令和元年醸造開始および醸造責任者についてのお知らせ】
2019.10.07
代表の田中です。
本日10月7日、始業と同時に醸造祈願祭を執り行いました。
そして本日から今代司酒造の令和元年醸造がスタートいたしました。
神頼み、ではないのですが、先週は奈良の大神神社(おおみわじんじゃ/三輪明神)に参拝してまいりました。
大神神社は日本最古の神社とも言われていますが、酒や薬の神様としても有名なのです。
大神神社には本殿がなく、綺麗な円錐形をした三輪山自体が御神体となっていて、その山に植生する杉の木にも神が宿っているとされています。
皆さん、「杉玉」はご存知ですか?
酒蔵や酒屋さん、はたまた居酒屋さんの軒先にぶら下げられている、杉の葉で作られたあの玉のことです。
その杉玉は、酒を奉献している酒蔵に、ここ大神神社から安全醸造祈願の印(志るし)として、毎年秋が深まる頃に送られるのです。
今となってはネットでも買えてしまったりするのですが、正真正銘の杉玉は神の宿る杉の葉で作られた大神神社の杉玉だけ、といっても差し支えないかと思います。
写真をよく見ていただくと、杉玉の下に「志るしの杉玉」と書いてある木札がぶら下がっているのがわかるかと思いますが、これが大神神社からいただける杉玉です。
閑話休題、ここでひとつお知らせです。
これまで長年にわたって杜氏を務めておりました高杉に替わり、今期より38歳の若手である古田という者が醸造責任者となり酒づくりに励みます(写真の者が古田です)。
「醸造責任者?」と疑問にお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、酒づくりの複雑な工程のすべてにおいて的確に蔵人たちへ指示を出せるようになった時に、堂々と「杜氏」と名乗ってもらいたいという想いを込めて、ひとまずは「醸造責任者」といたしました。
もちろん、他蔵での杜氏経験者である伊藤やその他蔵人たち、そして私も含め、古田を様々な面でサポートし和醸良酒に励んで参りますのでご安心ください。
古田は研究熱心で、挑戦にも前向きで、素直さもあわせ持つ男です。
彼は新潟清酒学校でも学んでおりましたが、そこを首席で卒業するほど酒づくりに楽しみながらのめり込んでいます。
そんな古田の気持ちの入った記念すべき初めてのお酒は、11月下旬に「しぼりたて無濾過生原酒」として蔵から出てまいります。
日頃よりご愛顧いただいております皆さまにはぜひお飲みいただきたいと願っておりますので、どうぞよろしくお願い致します。
そしてぜひご意見をいただけますと有り難く思います。
お褒めのお言葉も嬉しいですし、辛口なお言葉も励みになるはずです。
ぜひ、応援の気持ちをお寄せいただけたら幸いです。
令和元年醸造という節目に小さくない変化が起きている今代司酒造。
これまで以上に一致団結し、必ずその変化を良い方向のものにすることをここにお誓い申し上げます。
皆さまからのますますの応援を、どうぞよろしくお願いいたします。
令和元年十月七日
今代司酒造株式会社
代表取締役社長
田中洋介